タコさんのシャドバメモ

まったりもちもち

BoSコンセプトデッキ① -クロノスロイヤルとロイヤル構築の考え方-

どうも、タコさんWINNERです。

BoS環境が始まりましたがいかがお過ごしでしょうか。

個人的にはリリース当初は社ビショップが幅を利かせていたものの、ほとんどのクラスが群雄割拠してて良好な環境という印象です。

BoSは派手な効果(特に進化時効果)が多く、ToG、WLDの再来として騒がれていましたが、蓋を開ければ結構平和な環境でした。寧ろこれだけ派手なパックでミドネク、ランプ、Nヴの様なスーパーデッキが生まれなかったことが凄い。運営様の調整能力の賜物と言えます。レジェンドもゴミか壊れという様な振れ幅は少なく、実用圏内のものばかりでカードメイクが上手いなーと感じてます。

そろそろ本題に話を移しましょうか。

新環境、初期はワンパン狙いのデッキが多いだろうなーと思ってアグロロを2戦使ってみたところ、

 

...弱い、弱すぎる。

 

明らかに打点もパワーも足りず、アグエルの足元にも及ばないデッキだと痛感しました。新カードの「歴戦の武具」が事前評価を外して実用圏内だったのはありましたが、それでも20点を削りきるには明らかに何かが足りていませんでした。2戦しかしていないのにも関わらずそう感じるのは明らかに異常でした。

逆にミッドロはなかなかやれるデッキで、円卓マーズシャルロッテ、エンハドラゴンナイツなどの新たなパワームーブを携えて有象無象や除去頼みのデッキを貫通できる点が非常に強いものでした。

アグロを捨て、ミッドロでMPを盛っていくと、とある壁に阻まれました。

 

...社が倒せない。

ダメージ耐性をつけても消滅を撃たれ、コンシード戦にもつれ込んで負けてしまう。

しかも急激に使用率が伸び、30〜40%ほどで負けマッチが発生する。

これは良くない。

 

ここで伸び悩んでいたところで、クロノスというカードを思い出しました。

急いでカードプールを漁ると、社をメタるには十分すぎるほどカードが揃っていました。これは試す価値があるぞと構築を進め、満足のいくところまで詰めました。

BoSデッキ案1: クロノスロイヤル

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図1. クロノスロイヤルのデッキリスト

 

コンロというには些か禍々しい構築ですが、コントロールというよりコンシードという感覚です。

ミッドロとしても振る舞える様にしていますが、白黒シャルロッテないのにどうやって戦うんだよと思われそうなので構築研究の過程を話します。

 

確定枠は「クロノス」と「騎士王・アーサー」です。

「クロノス」は安定して引き込めて邪魔になりにくい2枚に留めました。

アーサーの弾は長期戦に最も向いている「クーフーリン」、「ホーリーナイトベア」、「空の指揮官・セリア」、「イノセントプリンセス・プリム」の四種確定型に。

ここでミッドロ構築の重要な点を1つ挙げます。

 

それはアーサーで圧縮した後のデッキをもう1つのデッキとみて構築を進めることです。DBN期の自分が使っていたロイヤルは、「援護射撃」による長期戦のパワーを評価し、「魔導狙撃手・ワルツ」と「円卓の騎士・ガウェイン」の枚数を調整していました。ガウェピン刺し論者たる所以はそこにありました(シャドバドンのネタになりますが)。「円卓の騎士・ガウェイン」が弱いと言っているわけではなく、「援護射撃」を強く使うために削っていただけです。

 

クロノス入りのロイヤルでの狙いは、コンシード戦術のプランを作ることでした。

基本的にミッドロのように振舞いつつ、ビショに役割をもち、長期戦に強くします。

そのために選んだカードは、アミュレット破壊カード、突進持ちフォロワー、そしてその突進を強く使うための「高潔なる騎士・レイサム」でした。

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図2.アーサーと2コスフォロワーを抜きにしたクロノスロイヤルのデッキリスト

 

こうすることで、終盤に捲れるカードのおおよその中身が見えてきます。

特に今回はクロノス採用なので、マキナ下のAFネメシスと同じ感覚で見てもらって構いません。

ここから見えてくる全体の動きとしては

 

2〜6Tは除去突進で進化権を温存しつつ(ビショップに対してはアミュ破壊で社を返しのターンに破壊し)、「トランプナイト招集」で補助して「騎士王・アーサー」を全力着地。

ここで相手が対処できなければそこで勝利し、これに対処された場合はコンシード戦に持ち込みます。

 

クロノスでハンドリソースを補充し、突進を投げ続けて相手のデッキアウトかこちらの特殊勝利を狙います。ドローが豊富でファッティも多い今の環境では相手のデッキアウトがかなり早いため、スパルタクスはプレイ必須のカードではありません。

「高潔なる騎士・レイサム」は、

  • 7アーサー後の詰めのカードとして置く。
  • 手札事故の際にアクセラレートで投げる。
  • 突進フォロワーでナイトを場に出してアドバンテージを取り続ける。
  • スパルタクス後の8枚捲りでゲームを決める。

と役割の塊です。

 

「堕天」や「バルバロッサ」は環境調整枠になっています。

  • 社ビショが多い場合は4T目の返しとして「堕天」
  • ミッドロが多い場合は展開の牽制に「バルバロッサ」
  • アグロエルフが多い場合はボードを押し返せる「先陣の騎兵」

このあたりを投入候補にすると良さそうです。

 

クロノスロイヤルはダメージ耐性カードを捨てる代わりに除去突進を多く積むことで、進化権の温存が楽になっています。

そのためアーサー、8コスフォロワーのための進化権をしっかり確保できます。

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図3. クロノスロイヤル vs 社ビショップ (ランクマッチ: ローテーション)

 

高速でMPを盛るには向いていませんが十分強い構築なので、ぜひ遊んで見てください。